ライムライト(英語表記)limelight
出典 小学館 デジタル大辞泉

1. ライム(石灰)片を酸水素炎で熱し、強い白色光を生じさせる装置。また、その光。19世紀後半、欧米の劇場で舞台照明に使われた。石灰光。


2. 名声。評判。また、花形。


米国の映画


1952年作。監督・脚本・主演はチャップリン。

落ちぶれた老道化師が人生に絶望したバレリーナを献身的に支えてスターの道へと導くが、自身は再起を賭けた舞台を最後に世を去る。

1950年代の赤狩りで国外追放となったチャップリンがアメリカで撮影した最後の作品。


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石灰が光る日
出典: 2013/09/19 一般社団法人 伝統素材伝承支援協会
https://blog.denden-kyokai.com/2013/09/blog-post_19.html


「脚光を浴びる」といいますね。このブログでも様々なモノやコトに脚光を…といった具合です。

何度かご紹介してきましたが“ライムライト”。

この言葉の意味を知っていますか?

英語で“in the limelight”は「脚光を浴びて」という意味なんです。


映画「ライムライト」 カットシーン

1952年の今日9月19日、映画「ライムライト」のプレミアのためにイギリスへ向かったチャールズ・チャップリンが国外追放とされた日です。


ライムライトを日本語にすると「石灰灯」。

そうです。石灰。かつては石灰を照明の素材として使っていたんです。


昔、カンテラなどの灯火に使われていたのがカーバイドランプ。

昭和の日本では夜店の照明などに使われていましたね。



Lampe a acetylene. / ComputerHotline


そして、電灯が発明される前、明るい照明としてライムライトという照明がありました。その原理を簡単にいいますと、成形した石灰に酸素と水素で燃やした火をあてるとまぶしく発光する…というものです。白熱電球が発明される前まで、舞台などで使われていた照明でした。


名声の象徴ともなるライト。人々の憧れでもあったわけです。


それを表すのは当然チャップリンの映画「ライムライト」。


そして有名なあの台詞は人々の心に残ります。



Yes, life can be wonderful, if you're not afraid of it.

All it needs is courage,imagination, and a little dough.

「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものだ。

人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。」


一般には「人生に必要なのは、愛と勇気と少しのお金」という名言になっていますね。

…名言として知られる一節ですね。

さらにこのシーンの最後のメッセージは何度聞いても心に沁み入ります。


Life, life, life!

Think of the power, that’s in the universe!

Moving the earth, growing the trees!

And that’s the same power within you!

If you’d only have courage and the will to use it!



ライムライト。素晴らしい映画です。